口臭が原因で第一印象悪くするのは避けたいですよね。
第一印象どころか、口臭が原因でお気に入りの人から避けられたりしたらショックで夜しか眠れません。
案外口臭って自覚してるよりも大したことないこともあれば、周囲を不快にさせることもあります。
なので、まずは客観的な数値として把握して、改善するべきなのか?今の習慣を続ければいいのか?を知ることが重要です。
・口臭の原因となる成分とその産生原因がわかる
・ブレスチェッカーで正しく計測するプロセスが分かる
・ブレスチェッカーのおすすめがわかる
口臭(bad breath)について知っておくべきこと

「口臭」の定義
厚生労働省のHPによれば、口臭とは「口あるいは鼻を通して出てくる気体のうち、社会的容認限度を超える悪臭」と定義されます。英語では「bad breath」といいます。
※正常な生活で生じる一時的なニンニク臭、ネギ臭、飲酒後のアルコール臭、いわゆる生理的な臭気は含めない
自覚しにくく、感じ方に個人差があるのも厄介な点です。
実は労働環境でも訴えられることが比較的多かったりします。ブレスハラスメントとも言われます。
原因となる成分は「揮発性硫黄化合物」
主要原因物質は3種類の揮発性硫黄化合物で、口の中に生息している嫌気性菌が唾液・血液・剥離上皮細胞・食物残渣中の含硫アミノ酸を分解、腐敗させることで産生されることが分かっています
・硫化水素(H2S)
・メチルメルカプタン(CH3SH)
・ジメチルサルファイド((CH3)2S)
唾液の分泌量の減少が臭気成分を増幅させる

唾液の役割
・抗菌作用 → 抗菌物質で微生物に対抗する
・洗浄作用 → 食べ物のカスを洗い流す
・緩衝作用 → pHを一定に保ち細菌の繁殖を抑える
したがって、唾液分泌量が減少して役割が弱まると細菌繁殖して口臭の原因になります。
唾液が減少してしまう原因
・口を開けて呼吸しているので乾燥しやすい(寝起きの口臭はこれが原因)
・緊張状態を作る交感神経モード=ストレス状態
・服用している薬の副作用(抗生物質や感冒薬でやたら喉渇くやつ)
歳を重ねるといろんな経験を積むし、悩みも増えるしで、交感神経モード時間が長くなります(なので、朝早く目が覚める)
口臭の種類と原因
①生理的口臭 = 誰にでもそれなりにあるもの
起床時、ストレス状態、空腹時、女性ホルモン(エストロゲン)の減少で唾液の分泌が減って一時的に細菌繁殖して口臭の原因物質たっぷりの状態
→ 歯磨き等による殺菌洗浄、食事による唾液分泌で解消
②病的口臭
・虫歯、歯石(歯垢が石灰化したもの)、歯周病、舌苔等の口腔内トラブル
・慢性的な副鼻腔炎による後鼻漏
→ 歯磨き/舌磨き等による殺菌洗浄の習慣化
※こうならない為の予防も含めて
・糖尿病などの代謝異常
③嗜好品や飲食物が原因の口臭 = 一時的なもの
・ヘビーな喫煙習慣のある人は呼吸器内部にへばりついたタール
→ 禁煙して長い期間経て体内リフレッシュしない限り解消できない
・タバコを吸った後や、珈琲を飲んだあと
→ 歯磨き/舌磨き等による殺菌洗浄
・ニンニク、ニラ、ネギ、アルコールは胃から上がってくる
→ ブレスケア(小林製薬)等のサプリで胃から消臭
おすすめブレスチェッカー、究極の二択

検出原理
・原因となる前述の「揮発性硫黄化合物」の濃度を、半導体ガスセンサで測定して口臭レベルを判別
・喫煙後、珈琲を飲んでしばらくした後の口臭は検出成分が異なるので正常に測定できない
・歯磨き粉を使った歯磨き後、マウスウォッシュ後も同様に正常に測定できない
→ 両者ともにバックグラウンドが荒れるので検出精度が著しく低下
ブレスチェッカーの正しい計測タイミング
①寝起きに計測し、水だけで歯磨きした後に計測
または
②食事前の空腹状態(昼食前)に計測
オーラルケアの効果を検証する為には①が再現性がよいです。
なぜなら、日中はストレスによって唾液分泌量が日によって異なるからです。これを逆手にとって、ストレスチェックすることもできるかもしれません。
究極の二択、タニタ製EB-100とOHM電機製HB-KB01
やはりここはしっかりした有名なメーカー同士での二択になるでしょう。
仕様の比較

性能検証プロセス
寝る前にいろんなオーラルケアをするわけですが、それぞれのアイテム/手法がどれだけの効果があるのかを、今後は以下のようなプロセスで検証していきます。
すなわち、寝てる間にどんだけ細菌の繁殖が抑制できているか、という検証です。
食事(20:00)
↓
オーラルケア直前に計測(22:50)
↓
寝る前にオーラルケア(23:00)
↓
寝起きに計測(7:00)
↓
水だけでオーラルケアした後に計測(7:20)
・各計測は3回
・極力同じ生活サイクルでの計測
・食事に臭いの強い食材(ニンニク、ネギ等)は使わない
・珈琲、紅茶、アルコールは飲まない
・日々の健康状態によって検出値にバラツキが出ることも考慮して、7日間連続計測
今回は、口臭チェッカーの比較なので、より分かりやすい結果がでることを期待して、寝る前のオーラルケアは、テキトーな手動での歯磨きだけとして、歯磨き粉は薬用成分に乏しい安い歯磨き粉としました。
※ビジネスホテルの歯ブラシセットに入ってる小さいやつ
しっかりオーラルケアするときはマウスウォッシュがおすすめですよ!
→ 詳細はこちらの記事
検出精度の比較レビュー
結果は下記のグラフの通りになりました。
※タニタは6段階、OHM電機は5段階であることに注意
なお、測定ごとにリセット処理をしっかりと実施したため、タニタ製もOHM電機製も測定回数によるバラツキはありませんでした。


全体傾向の把握
やはり寝てる間の細菌増殖はやばいですね・・・
私は虫歯は全くありませんが、慢性的な副鼻腔炎を持っているので体調によって後鼻漏による影響で日間差があるようです。
水でのオーラルケア後には解消してることから、変な病気はないことが分かります(多分)
タニタ製とOHM電機製の比較
・どちらも計測バラツキはなく、安定した検出再現性
・どちらも同じレベルでトレースしており、絶対値の検出精度も良さそう

あとは使い勝手、デザインで勝敗を決めるしかありませんね!!
使い勝手の比較レビュー

タニタ製(EB-100)
× センサーキャップを開けると電源ON、そこから約15秒のカウントダウン
〇 測定開始、終了、エラーはバイブでお知らせしてくれるので直感的に分かりやすい
△ 3つのLEDの組み合わせと色で6段階を表現するので最初は戸惑うが、慣れてしまえば問題なし
〇 「機器です」感がなく、オシャレにカバンに忍ばせておくこともできる
OHM製(HB-KB01-W)
〇 電源ボタンを1秒長押し、9秒のカウントダウン
× 液晶に表示されるイラストが分かりにくくてあまり意味がなく、数字だけでよい
× 「機器です」感があるので自宅に置いときましょう
※どちらも半導体ガスセンサーを利用しているので1,000回または使用開始から1年間の早い方がセンサー寿命になります。センサ素子の大気中成分による汚損(コンタミ)が原因なので、シリカゲルを入れた密封容器で保管すれば長く使えます。
まとめ

今回は口臭エチケットについて、客観的に自分の口臭をチェックするアイテム「ブレスチェッカー」のレビュー紹介でした。
軍配が上がったのは王道「タニタ」のEB-100です!
性能や価格がほぼ同じであれば、あとはデザインで決めるしかないという、あるぱか流の決勝戦でした。といっても合計点では2点差なので、OHM電機製の口臭チェッカーもよいと思います!
今回のあるぱか講義はここまで! バッハハーーイ
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